言葉のアップデート
この歳でも知らない言葉が山のごとくある。
だから初めて聞く言葉はその場で覚えて自分のものにするようにしている。
そうすることで世界が広がる気がするから。
思い起こせば高校生の時に初めて知って大変驚いた言葉があった。
「慮る」
確かセンター試験の漢字対策か何かで目にしたように記憶している。
漢字たった1文字で「おもんぱか」る。
聞いたこともなければ使い方も分からない。
でも意味を調べたら
周囲の状況などをよくよく考える、思いめぐらす、とある。
なかなか素敵な言葉だ。
おもい+はかる の音変化でおもんぱかるになったとあるが
しかし「ぱか」って何だよ。
インパクトが凄くて
思わず笑ってしまうが妙にツボに入る。
なかなか言わないでしょと思ったが、使ってみるとちょっとカッコイイ気もした。
今ではなんの意識もなく普通に使っている。
しかし高校生の時にこの言葉に出会ってなかったらここまで使ってなかったかもしれない。
言葉を知ってから、ああ、これが慮るということなのか、と後から状況がついてきたり、
あの時はこの状況を表す語彙を持ち得なかったけど、まさに「慮る」といえばよかった、と後から言葉で理解したり
思い巡らす、と表現するより慮るの方がちょっとビジネスライクかも、と言葉を知ることでより明確に表すことが出来たり
言葉と状況が結びつくことで記憶になり、自分の素地になることを知った。
私たちはこうやって言葉を紡いで生きている。
言葉の力や言霊は確実にある。
言葉は生きた証だ。
だからこそ歳を重ねるごとに自分の語彙をもっと増やしていきたい想いがある。
自分の状態がどんどん変わるのに言葉が増えないのは窮屈だから。
この多様性の時代、表現できる言葉が増えると世界が広まって生きやすくなるはずだ。
深森
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