私を表すもの【観歩】

本日より、金曜更新担当の観歩(みほ)と申します〜
茶昊さん、深森さん、清流さん、律花さんに続いて、のほほんと更新していけたらいいなと思います。どうぞよろしくお願いします。


さて、そんな記念すべき最初のブログの議題ですが、最初に相応しく「私」を表しているものにしようかと思います。


みなさん、「推し」はいますか?



もちろん、「推し」の解釈や概念や対象は人それぞれ違うので「推してるレベル」も千差万別だと思います。
まずそこは置いておいて。



私には推しが複数います。媒体もそれぞれですね。2次元しかり2.5次元しかり3次元しかり。


私には長年追ってるジャンルがあります。テニスの王子様(通称テニプリ)です。そしてそこから派生したミュージカル テニスの王子様(通称テニミュ)を主に推しています。
テニプリの説明は絶対に短くならないので割愛しますが...


テニミュとはまあ、俗にいう2.5次元舞台になります。2次元のキャラクターを3次元で演じるというね、何年か前に「刀剣男子」なる日本刀を擬人化したゲームのキャラクターが2.5次元として紅白に出てたりしてましたよね。ざっくりいうとあんなイメージです。
元々漫画やアニメで気になるキャラがいたり、公式サイトで発表されているキャストの(キャラに扮した)顔に一目惚れしたりと、観劇前になんとなく「推し」が決まってくることが多いんですね。
そして実際に観劇してみると「やっぱりこの人がすき!」となると。


私もずっと、そんな感じでした。
もう観る前から推しがいて。
なんなら「推しのキャラを演じるキャスト」が推しというか、応援しなければという使命感のようなものを持っていました。


推しが出ない公演は少し肩の力を抜いて観れるんですよ。推しが出る公演ということは、イコール「試合をする」わけなので。試合をするということは、そこに勝ち負けがあるわけで(原作でもう結末知ってるじゃん、というツッコミは受け流しますね〜)


推しが勝つか負けるか。そしてもちろん試合だから、怪我をしないか。セリフ忘れたり噛んだりしないか。音程を外さず歌い切れるか(ソロ曲とかあったら余計にね、推しじゃなくてもドキドキしてしまうよね)




でも、その日は突然やってきた。
前触れもなく、突然。


忘れもしない、2015年秋。


地元の宮城公演、少し遠い会場。



推しキャラが出る公演でもなく、推しキャストがいるわけでもなく。
手に汗握ることもなく、すごくゆったりと、カフェテラスでミルクティー飲んでるくらい。
みんな顔可愛いな〜なんてのんびり構えていたら。



衝撃。


電撃。


文字通り、雷が落ちるような。



息が止まるくらいの。



出逢ってしまったんですよ。


カフェテラスで陽だまりの中、ロイヤルミルクティー飲んでたはずなのに
伝票が風に飛ばされて坂道を下って追いかけていたら
どんどん加速していつの間にか伝票も追い越して。


気がつけば。


これが、「推し」。
いや、推しなんて言葉で表せられないほどのかけがえのない存在。


説明したいけど、それに相応しい表現を持ち合わせていない自分に歯痒くてもどかしくて。



もうあっという間に、はまってしまった。


原作で惹かれていたキャラでもないのに。


今まで意識したこともなかったのに。


全く予期しないところで、出会ってしまった。



当時は公演が終わった後に、日替わりでキャスト数人がお見送りするイベントがあった時代で。


なんとその時のお見送りに彼がいて。


立ち止まってはいけないから、歩みを止めずに。


「かっこよかったです」「応援してます」「頑張ってください」


ありきたりの言葉しか出てこない、自分のボキャブラリーの貧しさに絶望して。


なんて言おうか、なにを言おうか、思考回路はショート寸前。


彼はお見送りキャストの最後の方にいた。
手前にいる主人校(主人公の学校)や人気の子には発声練習のように「ガンバッテクダサイ」と繰り返し。


いざ、推しの前。
「ヨカッタデス、ガンバッテクダサイ」


きちんと目があった(はず)、手も振った。


通り過ぎて会場のロビーに着いて、そのまま柱の影に隠れて、泣いた。
誇張でもなんでもなく、ひたすら泣いた。


情緒不安定とはこのこと。今の自分の状態を表すには相応しい。広辞苑の例文に載れる自信もある。


一人で来てたから、今すぐ電話が繋がりそうな友達に連絡した。
そうでもしないと、爆発しそうで。
春に子どもを産んで育休中の彼女なら、と電話をかけると案の定すぐに出てくれたけど
彼女の声の向こうからは、赤ちゃんの泣き声に混じる賑やかな友達の声。


私以外の友人は彼女の家に集まっていたそうで、しかも彼女のお母さんもその場にいて。
めちゃくちゃ号泣しながら、私はいたって大真面目に打ち明ける。


「推しにお見送りで会ったんだけど、『俺のファンにこんなキモイ女がいるんだ』って思われたらどうしよう〜あたしみたいな奴みてやる気が削がれたらどうしよう〜全然ありきたりな言葉しかかけられなかった自分の貧困な頭をかち割りたい〜あたしみたいなキモイ奴じゃなくてもっと綺麗なものを見て生きていってほしい〜綺麗なものに囲まれて生きてほしい〜」


『なんか泣いてるんだけど〜!!!』


友人はスピーカーモードで全員に聴こえるように設定したので、この界隈では無事に「いつのことだか思い出してごらん、あんなことこんなことあったでしょー♪」(笑)話になりました。誰にでもある笑い話。


いや、当時は本気の大真面目で悩んでたしお見送り参加したの後悔したからね?
私は「推しに認識してほしくない」派なので。


私を視認するくらいならもっと可愛い子たちや自然の風景をみて芸の肥やしにしてほしいのです。
もっと美しいものを見て、表現力や顔面偏差値や演技力を高めていってほしい。


...まあ、温泉旅行ツアーには参加しましたが...



あの時、電話口で私に負けず劣らず泣いていた赤ちゃんは今ランドセルを背負っています。


あの推しはもうすでにテニミュを卒業して別の道で生きています。


私は今も変わらずにテニミュにいます。


でも、あの時の「突然推しに出逢った」感動を超えることは未だかつてありません。


またあの感動を体験する日が来るのでしょうか。


今の私にはたくさん推しがいるけれど、あの出会いがひどく眩しく懐かしく思えるんです。




みなさん、「推し」はいますか?


推しとどんなふうに出会ったのですか?





観歩
(初回から長文ですが、次回からは短くなる予定です〜)


Case30s Blog

同じ30代の方々と、各々にしかない体験や考えを共有することで、互いに様々な見識を深めていきたい。そんな想いで曜日で手分けしてブログを書いています。

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